・白謙蒲鉾店(石巻市)の「極上笹かまぼこ」
・鐘崎(仙台市)の笹かまぼこ
・お茶の井ヶ田(仙台市)の生クリーム大福

□石巻市にある白謙蒲鉾店(HP)の「極上笹かまぼこ」。石巻の味として好評なのが、この白謙の笹かまぼこ。白謙では大正時代から約100年のあいだ作り続けている。実際に食べてみると、内側がしっとりとしていながら密度があり食感がしっかりとしている。ネットショップと一部店舗での販売が再開しているが、今のところ定番の「極上笹かまぼこ」限定。揚げかまぼこやチーズかまぼこなども人気があるが、それはまだこれから。宮城では取り扱える販売店が増えたとは言え、生産できる量がまだ少ないため、それ以外では、「宮城ふるさとプラザ」でしか買えない。できるだけ関東やそれより西での販売を増やしていくほうが「血流」が促進されて被災地がより活気づくような気がする。被災地の避難所に県外から物資を送ることも必要ではあるが、これからは、宮城や岩手などで徐々に稼働を再開した工場の商品を、関東などに送って普段より多く消費することも大切だ。
そのほか、石巻の味としてよく知られているのが、木の屋石巻水産の鯨の加工品だ。普段であれば、「宮城ふるさとプラザ」に置いてあるそうだが、今は木の屋石巻水産の商品はひとつも置いていない。会社も工場も流されてしまったためだ。目当てとしていた「鯨大和煮」の缶詰ももちろんなかった。しばらくは入手できないのかと思いながら、ふと石巻水産のツイッター(http://twitter.com/#!/yuya_kimura)とアメブロ(http://ameblo.jp/kinoya-blog/)を見てみたら、フジテレビや千葉にある道の駅での催事で缶詰が販売されていたそうだ。そして今も缶詰拾いを続けており、逞しい前進力で着実に再開に向けて近づいておられる。
□仙台市若林区にある鐘崎(HP)の笹かまぼこ。肉厚の「大漁旗」と、「大漁小町」。歯応えがしっかりとしていて奥ゆかしい味だ。一口一口ゆっくりと味わった。願いを込めて食べるというのも初めて。鐘崎の笹かまぼこの作り方の特徴は、卵白やでん粉などのつなぎを使っていないこと。純粋に魚のタンパク質が結合して弾力を生んでいる。個人的には、今までかまぼこと言えば、板の上に乗ったかまぼこが真っ先に思い浮かんでいたが、もうこれからはその認識を解除したい。この笹かまぼこのほうが食べやすくて歯応えがあって味わい深い。
□お茶の井ヶ田(HP)の「生クリーム大福」と、「ずんだ生クリーム大福」。けっこう評判。この食感と味はかなり好きかも。特に「生クリーム大福」の小豆餡とクリームの相性がいい。
・横田屋本店(気仙沼市)の「青のり佃煮」
・蜂屋食品(塩竈市)のぎょうざ
・五嶋屋(塩竈市)の「ずんだ大福」

□気仙沼市にある創業から約150年の横田屋本店(HP)で作られる、「青のり佃煮」。横田屋本店は「焼きのり」でも有名な、磯の香りの老舗である。こののりを炊きたての御飯の上に乗せて頂いた。変な粘りというのがなくて、ほどよいとろみがあり、御飯になじみやすい。これを食べると、「ごはんですよ」なんかで満足している場合ではないと気づかされる。とろみも色も香りも違って本来の磯を感じられる。
5月初めにネットショップが再開し、店舗はつい先日、商品が少ないながらも再開したばかり。今日まで船橋で催されていた物産展でも販売されていたそう。
そのほか、普段置いてある気仙沼市の斉吉商店(HP)の「さんま笹寿司詰め合わせ」もあれば買いたかったがまだなかった。一番大切なタレは、流されたトラックの中から奇跡的に見つかったそうだ。
□塩竈市にある蜂屋食品(http://ameblo.jp/hachiya-foods/)のぎょうざ。5月9日からの1週間、「宮城ふるさとプラザ」の催事で直接販売されていたそう。これは地元で40年も愛され続けているというのも納得。野菜とニンニクが豚の旨味を広げている。
□塩竈駅近くにある五嶋屋の「ずんだ大福」。「ずんだ」という餡は初めて。ずんだ餡が甘過ぎず、皮がもっちりとしていて美味い。
・いかや(女川町)の「さんまの佃煮」と「金華しめさば」
・高政(女川町)の「あげかま」

□女川にある「いかや」の「さんまの佃煮」と、「金華しめさば」。「いかや」の海産物販売会が、5月29日まで、「宮城ふるさとプラザ」で催されている(下写真)。ほかには、さんまのみりん干し、生のわかめ、煎った小エビ、とろろこんぶ、などが置かれていた。

「いかや」は、海のすぐ近くの女川マリンパルのなかにあった。女川マリンパルは、屋上まで津波で冠水したものの建物が残っている。しかし、内部の設備や内装は破壊され、さらに地盤沈下により大潮の満潮時には、辺り一帯が水びたしになってしまう。地盤沈下は元に戻らないので、護岸工事が必要だが、まだ始まっていない。
□女川にある笹かまぼこの老舗、高政(http://twitter.com/#!/takamasa_net、http://onagawa.blog49.fc2.com/)の「あげかま」。5月22日に仮店舗を開いたばかり。これは肉厚で、中身が凝縮していてしっかりとした食感になっている。揚げてあるとは思えない程、油っこさがまったくない。新鮮な魚肉本来の味が後から後からやってくる。1枚だけでは終わらず2枚3枚と食べたくなる。YouTubeで「高政」と検索すれば、4月に放送された会社の復興の模様が見られる。それによると、「あげかま」の生産ラインの被害が比較的少なかったそうだ。笹かまぼこはまだ置かれていなかったが、ネットショップでは買えるようになっている。
・夏そら工房(亘理町)の「いちごジャム」
・みやぎのあられ(亘理町)のあられ

□亘理町にある「夏そら工房」(http://natusorajam.seesaa.net/)のジャム名人が作っておられる、亘理産の「もういっこ」という品種を原料としたいちごジャム。
宮城以外では、「宮城ふるさとプラザ」にしか置いていないそうだ。
このいちごジャムの素晴らしい点は、原料として、「もういっこ」といういちごとグラニュー糖しか使っていないことだ。大抵のジャムは、その他に添加物を加えて、粘度を上げているのだけれど、これはそういった余分なものを使わずに、とろみと甘みを上手く引き出している。だから、パンに塗っているときにすでに違いを感じることができる。もちろん、味も素材の酸味を活かしつつの甘みが上品。
亘理町は、東北一のいちごの産地として「もういっこ」や「とちおとめ」をハウス栽培するいちご園が数百もあった。しかし、津波でハウスも堆肥を含んだ土壌も流されてほぼ全滅の状況であるという。例年、今の時期くらいまでいちご狩りで賑わっていたのだが、今は、ヘドロの除去などを行っているところである。それでも、そうして来年の収穫といちご狩りのために農園の方々が動き出しておられる。来年、もしくは再来年、いちごが赤々と色づいた時、今のその色褪せない眼差しでしんどいながらも諦めなかったことを誇りにできるように…。
□もうひとつ、亘理町にある、「みやぎのあられ」(HP)のあられで、「鬼っ子バター」。
この会社では、自社の田んぼで原料の餅米を作っていたそうであるが、その田んぼが波でやられてしまった。宮城の浸水域全体で除塩作業がなかなか進んでいない中、とりあえずは自家栽培ではないにしろ原料を確保して製造販売を再開しておられる。
ほか、普段であれば、南三陸町の及善商店の「笹かま」やヤマウチの「焼きかき」が置いてあるそうだが、今週初めの時点では南三陸町の食品はまだなかった。でも、及善商店はほかの物産展などで販売を始めており、ヤマウチは会社の新築を始めているので、これから届けてくれると思う。




























by matacyann
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